



世界がまだ言葉を持たなかった時代…
大いなる空と大地のあわいに、
“時の外側を歩く者” が生まれたと伝えられている。
彼は、鳥の魂を宿すシャーマン。
光の羽は過去と未来を越えて広がり、
一度振るえば、千の時代を越える風が立つ。
人々は彼を「境界の守り人」と呼んだ。
彼は運命の糸が絡まる場所に現れ、迷える魂の足元に、
まだ誰も知らない“本来の道”を浮かび上がらせる。
その眼差しは、すでに歩み終えた未来を知り、
まだ始まっていない過去を癒し、魂の奥で眠る“初めの記憶”へと導いてゆく。
時間は彼を縛らない。
むしろ彼こそが、
時間の扉をひらく鍵そのもの。
光の羽がひとたび広がれば、
封じられた叡智は目覚め、魂は星々の記憶を思い出す。