



虹を宿したアンモナイトは、太古の海の眠りを抱いたまま、夜の底で静かに光を返している。
その螺旋には、地球が気の遠くなるような歳月をかけて育んできたリズムや、まだ名づけられる前の黄金の調律が、ひそやかに刻まれているのかもしれない。
そのまわりに人は集い、歌い、祈り、オーロラの下で古い時間にそっと耳を澄ます。
それは何かを呼び起こすための儀式というより、ずっとここに流れていた大きな営みに、もう一度みずからを重ねていくためのセレモニー。
アンモナイトの光、鉱物の虹、森と水辺の静けさがひとつに溶け合うとき、祝祭は遠い神話ではなく、いまこの地上でそっと続いているものとして息づきはじめる。